575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

桜を待ちながらの読書     麗

2017年03月30日 | Weblog
おととい名古屋では桜の開花が宣言されましたが、私の好きな落合公園の桜も今日あたり咲きそうです。
写真は今朝の様子。今にも咲かんとするエネルギーに満ち満ちていました。
明日の雨上がりに一気に咲きそうですね。

さて、エネルギーといえば、小説からも力をもらいました。
このところ、夢中になって読んでいたのは直木賞を受賞した恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」。

ピアノコンクールのお話なので、カバーを取るとグランドピアノを彷彿とさせる真っ黒の表紙、見返しは白鍵のような白。
装丁も洒落ています。

そして、内容は、個性豊かな四人のピアニストたちの、第一次予選から本選までのコンクールの様子。複数の曲とともに、それぞれの群像劇。クラシックのピアノ曲を表現する圧倒的な言葉数。思わず声に出して読んでしまいました。
知らない大曲も多いので、スマホ片手にユーチューブでその曲を流しながら味わいながら読みました。(小説の中の曲をまとめて聴けるサイトも出来てます)

構想12年、取材11年、執筆7年をかけた大作。とても読みやすく一気にその世界に引き込まれ、思わずピアノコンクールに行きたくなる一冊です。

             桜待つ幸せな時ドビュッシー   麗
       
コメント (1)
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