575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

母の願い   麗

2018年10月04日 | Weblog
この写真は、母の故郷大分県国東市にある黒津崎海岸です。先日の大分の旅で久しぶりに訪れました。
夏の終わりには誰もいない海。でもそこには、子供の頃海水浴に行った懐かしい浜辺がありました。黒々とした岩に打つ寄せる波。ぼーっと海を眺めているだけでゆりかごの中にいるような不思議な気分。なんだかとても癒されました。

亡き祖母はこの浜を愛し何度も訪れ短歌にも詠んだようです。そして同じように母もこの浜で貝拾いをするのが好きでした。

あさって、母が施設から半年ぶりに家に戻って来ます。2週間家で過ごすとまた再入所できるのですが、ここへ来て母が家で過ごしたいと訴えるようになりました。

90歳の父もその母の願いを聞き入れようと面倒を見ると言いだしました。ヘルパーさんに入ってもらうのはかたくなに拒否し、できるところまで自分でやると。
老親の願いを叶えてあげるべきかどうか悩むところです。

入所前に母が詠んだ短歌です。

    父母の眠るふるさとこの足で歩いてみたいよろめきながら  如月

よろめきながらでも夫婦ふたりで生活する方がいいのでしょうか?亡き祖母に聞いてみたい気分です。

         秋の海祖母の面影見たような   麗
コメント (1)
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