秋澄むや視力検査の円の切れ
先日の栴檀中央句会で特選に選ばれた句です。
(作者の名を失念してしまって申し訳ありません)
先生は下五の「円の切れ」を褒めてみえました。
言われてみて、そうだ!と気づきました。
写生句は単なる報告の句になる危険性があります。
これを脱出するヒントがありそうです。
たとえば、私の句。
歯並びの鬼神のごとし柘榴笑む
鬼神のごとし、が抽象的。より具体的にして
悪ガキの欠けたる前歯柘榴笑む
良し悪しは別にして、顔立ちのはっきりした句になったと思いますが。
どうかな?改悪かも。