我が家の近くで一軒だけ柘榴の木のある家があります。
今年は天候不順のせいか実が少なく例年の半分以下です。
鴉も知らんぷりです。
さて今日の句会では、どの句に風が集まるのでしょうか?
題詠「柘榴」
①実柘榴の人類初めて食べた日
②ざくろ揺れ旧事数えて軒端上ぐ
③祖母の指石榴つまめば艶かし
④七十余年味わい知らず柘榴の実
⑤実柘榴やこっそりぬりし母の紅
⑥実柘榴や住む人の無き庭に熟れ
⑦実柘榴や枝に短冊「とらないで」
⑧はちきれて妖しく赤く柘榴かな
⑨何事ぞ呵呵大笑の熟れ柘榴
⑩歯並びの鬼神のごとし柘榴笑む
⑪閉ぢてゐる柘榴の口や鳥の嘴(はし)
⑫ざくろの木整地後もあり線路ぎわ
⑬柘榴裂ける白い歯に血を滲ませて
自由題
①「月光」弾く喜寿の手習い虫の声
②露けしや病を語る友の文
③その中の闇に落ちたる虫ひとつ
④野分来る庭に揚羽の二度三度
⑤九九いつも「七」でつまずき鰯雲
⑥美男なるシャバーニの背ナ秋淋し
⑦蔵の町そぞろ歩けば鱗雲
⑧冷やかや花びんに水の音そそぐ
⑨白萩や波間の虻の八艘跳び
⑩米びつを清め新米納めけり
⑪先駆けか金木犀に回り道
⑫長き夜の柱時計の狂い打ち
⑬秋入日帰校児童の大荷物
今年は天候不順のせいか実が少なく例年の半分以下です。
鴉も知らんぷりです。
さて今日の句会では、どの句に風が集まるのでしょうか?
題詠「柘榴」
①実柘榴の人類初めて食べた日
②ざくろ揺れ旧事数えて軒端上ぐ
③祖母の指石榴つまめば艶かし
④七十余年味わい知らず柘榴の実
⑤実柘榴やこっそりぬりし母の紅
⑥実柘榴や住む人の無き庭に熟れ
⑦実柘榴や枝に短冊「とらないで」
⑧はちきれて妖しく赤く柘榴かな
⑨何事ぞ呵呵大笑の熟れ柘榴
⑩歯並びの鬼神のごとし柘榴笑む
⑪閉ぢてゐる柘榴の口や鳥の嘴(はし)
⑫ざくろの木整地後もあり線路ぎわ
⑬柘榴裂ける白い歯に血を滲ませて
自由題
①「月光」弾く喜寿の手習い虫の声
②露けしや病を語る友の文
③その中の闇に落ちたる虫ひとつ
④野分来る庭に揚羽の二度三度
⑤九九いつも「七」でつまずき鰯雲
⑥美男なるシャバーニの背ナ秋淋し
⑦蔵の町そぞろ歩けば鱗雲
⑧冷やかや花びんに水の音そそぐ
⑨白萩や波間の虻の八艘跳び
⑩米びつを清め新米納めけり
⑪先駆けか金木犀に回り道
⑫長き夜の柱時計の狂い打ち
⑬秋入日帰校児童の大荷物