中七の「梅蕊弾け」が少々窮屈な気もしましたが梅のしべが弾けて青空を向くという元気いっぱいの句にひかれました。
こんな時期でも負けないぞというような。
竹葉さんは最初、梅の花の裏側に映る雄蕊を「逆光に踊る」などと詠もうと思い、スマホカメラで撮るため公園まで出掛けたそうです。
でもイメージ通りの絵にはならず、雄蕊に注目するうち、ぴんと立つ蕊が青空に打ち上げられる花火のように見えてきたとのこと。
【「花火の如き蕊弾け」は季語が夏になるから、止めて「弾け」と「飛べ」「踊れ」で迷いましたが、ぽんと飛んで行く感じをだすように「弾け」にしました。】
スマホを手に公園の梅の花と格闘した?様子が伝わりました。
接写レンズをとおした梅のクローズアップ写真のようですね。
横顔の梅とくるなら、うつむき加減ですこし陰りもあるのかなと思いきや、
意表をついて青空にポンと弾けるのですから、強い生命力も感じさせてくれました。
※写真は竹葉さんの撮った横顔の梅です。