575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

お水取り天平の火の降りそそぎ  麗子

2021年03月26日 | Weblog

お水取り句会で、「天平」2句がありました

表題の句と私の句です。

 お水取り天平僧の息づかい 郁子

示し合わせたかのようですが偶然です

初めての題詠に苦戦のふたり、歴史調べからとりかかったようですね。「天平の甍」もよぎったことが後でわかりました。(笑)

しかし天平僧というのはダメでしたね。

今回、練行衆、若狭井、籠松明、青衣の女人・・など新しい言葉を教えていただきました。

 

麗子さんの句に対するコメントです。

亜子さん:お水取りの情景を簡潔に描写しており、様子が目に浮かぶ。「天平の火」がぴったりくる 

結宇さん:視覚的でこちらを選びました 

やはり俳句は体験に基づくものか、映像が浮かばなければいけませんね。

そこから取り手は、場の空気感や、そこに書いていないもの、心情までを想像する自由を得て

一句がどんどん広がっていきます。

 

亜子さんは、【句をとるのも力量が必要】とおっしゃいます。

確かに! 亜子さんの評で、私の拙句をどれだけ広げていただいたことか。

一見平凡に思える句でも、とり手の懐の深さ、精神性の豊かさが解釈に現れます。

思いがけない発見が次なる発想の種子になるのです。だから俳句は面白い。

皆さまの解釈コメントを読ませていただくのが毎回楽しみです。郁子

 

コメント
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