お水取り句会で、「天平」2句がありました
表題の句と私の句です。
お水取り天平僧の息づかい 郁子
示し合わせたかのようですが偶然です
初めての題詠に苦戦のふたり、歴史調べからとりかかったようですね。「天平の甍」もよぎったことが後でわかりました。(笑)
しかし天平僧というのはダメでしたね。
今回、練行衆、若狭井、籠松明、青衣の女人・・など新しい言葉を教えていただきました。
麗子さんの句に対するコメントです。
亜子さん:お水取りの情景を簡潔に描写しており、様子が目に浮かぶ。「天平の火」がぴったりくる
結宇さん:視覚的でこちらを選びました
やはり俳句は体験に基づくものか、映像が浮かばなければいけませんね。
そこから取り手は、場の空気感や、そこに書いていないもの、心情までを想像する自由を得て
一句がどんどん広がっていきます。
亜子さんは、【句をとるのも力量が必要】とおっしゃいます。
確かに! 亜子さんの評で、私の拙句をどれだけ広げていただいたことか。
一見平凡に思える句でも、とり手の懐の深さ、精神性の豊かさが解釈に現れます。
思いがけない発見が次なる発想の種子になるのです。だから俳句は面白い。
皆さまの解釈コメントを読ませていただくのが毎回楽しみです。郁子