575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「色褪せる 五輪ポスター 春立ちぬ」 <殿>

2021年03月09日 | Weblog
 
世界ではコロナウイルスにより242万人の方が亡くなっています。オリンピックの開催より、いま、するべきことがある気がします。The coronavirus has killed 2.42 million people worldwide. I think there is more work to be done now than the Olympic Games. Johns Hopkins University, USA 2021.2.18.
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蟇(ひき)穴を出てコロナ禍に合掌す  亜子

2021年03月09日 | Weblog

3月5日は啓蟄でした。同じような季語に「蛇穴を出る」や「地虫穴を出る」といった春の季語があります。冬眠していた蛇や虫が暖かくなると穴を出て来ます。個々の名をつけて「蟻穴を出ず」や「蜥蜴出ず」などと言うそうです。この句の蟇も「ひき」だけなら夏の季語ですが、「穴を出る」がついたことで春の季語になりました。さすが、季語に詳しい亜子さんです。

さて、この句は時事句です。コロナ禍に翻弄される私たち人間。世界中で多くの死者が出ています。

土の中にいた蟇蛙も地上に出て来て、全ての人間がマスクをしている異様な光景に驚いたのではないでしょうか?そして死者を悼み、前足をすり合わせて合掌したかのように見えたのかも知れません。

選句された竹葉さんからも

「蟇が長い冬眠から覚めてでてきたらまだコロナ禍の世で今にぴったりですね。」というコメントをいただきました。

少しずつ感染者が減って来て嬉しいですが、お花見などまだまだ気を緩めてはいけませんね。

来年の春には穴から出てきた蟇蛙が「人間が皆マスクをしていない!」とびっくりするような世の中になってほしいですね。麗子

 

 

 

 

 

 

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