575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

眼鏡かけ小骨気にして秋刀魚飯  須美

2021年11月05日 | Weblog

10月自由題 最高点のこの句

秋の味覚 秋刀魚をとおして作者の姿、生活が見える一句ですね。

 

秋刀魚の骨は格別のことではないけれど、少し気になる。これも年齢かな。失礼。こちらの衰えと秋の雰囲気ですね(結宇)

眼鏡かけてまで骨が気になる秋刀魚飯、でも秋刀魚の臭いが十分にして来る。秋の美味です(等)

秋刀魚を炊き込んで身をほぐして慎重に小骨をとっている。眼鏡は鼻眼鏡になっているかも知れない。生活感がありユーモラスな一句(亜子)

秋刀魚ご飯好きでよく食べました。でも今は、骨が全然だめになった夫、柔らかいご飯でないとだめな夫でだいぶご無沙汰です。面倒でもおいしいよね。秋は食欲の秋といいますが、食欲のない夫に深いため息の私です(佐保子)

 細かい物が見づらいけど 美味しく食べたい気持ちがあらわれている(泉)

サンマご飯は美味しいですよね(能登)

   

2014年9月の兼題が 「秋刀魚」でした。

秋刀魚はね100円切るまで買わないの  麗子

口の先黄色い秋刀魚新鮮よ  佐保子

私の中では秋刀魚のシーズンが来るたびに口をついて出てくるその時の二句です。 すっかりそらんじてしまいました。(笑)

ちなみにその時の須美さんの句は

さんま食う骨美しく残しけり  

7年前になりますが、やはり骨に注目!句座の皆さんも、育ちの良さが表れていますね(笑)と感想を言いあったのを覚えています。

 

秋刀魚も、赤潮や軽石などの海洋汚染、地球温暖化の影響など厳しい状況でしょう。

火だるまの秋刀魚に猫のあとずさり  狗子

その時のトップ賞です。

今の状況と合わせるとまた違った趣も感じます。狗子さん、また投句をお願いします。

  

庶民の秋の味覚から外される日がくるかもしれない秋刀魚。

我が家はようやく昨夜、初サンマ塩焼きを食べました。一尾200円で折り合いをつけました    郁子

コメント (1)
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