田舎からお米が届くと、コイン精米所に行きます。ガーガーと音をたて白米にして扉を開けると、
いつのまに集まったのか、雀たちが触れんばかりに近づいて首をふりふりしています。
こぼれ米だけでは足りなかろうと一つまみ撒くと、さらにもう一団がやってきて加わり、
閑散としていた精米所がお祭り騒ぎに。いったい何処にいたんだろうと思う瞬間。
「風の中から現れる」がぴったりです。
竹葉さん:いつもは姿を見せないのに逞しく生きている雀が想像出来、雀さん良かったね、と思える句です。
須美さん:風の中からが良い。
晴代さん:風の中からが餌の少ない時期の雀の動きがよくわかります。
その雀も、最近見なくなりました。
「米を撒かないでください」と精米所に張られたビラのせいか、
寒さや、天敵、隠れ場所の確保が難しい今の建築事情のせいか、
頬墨のすゝけてをりぬ寒雀 河野静雲
痩せて羽の艶の足りない雀が、少ない餌をとりあって喧嘩をしていたりするのを見ると・・
皆、頑張って生きているんだなあと思います。 郁子
驚くとき、ため息も 母音は「あ」でしたね