575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春の聲について    遅足

2020年02月22日 | Weblog
春の聲 ピアスに眠る 一グラム  殿

この句は春の声は眠っているピアスにはまだ聞こえないけれど、
1グラムの小さいピアスは春の声には敏感で、声を聴いたらすぐ起きるよ。
という春近い感じと読みました、と竹葉さん。

ところで「春の聲」ですが、季語ではないようです。
「秋の声」という季語はあるんですね。
秋になると、風雨の音や物の音など、
しみじみと感じられるようになるとのいう意味。
しかし春の声、夏の声、冬の声という季語はありません。

植物の芽吹き、雪解けの小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなど・・・
季語の資格は十分あるように思いますが。
春と秋とどちらが好きなのか?
季語についての日本人独特の好みなんでしょうか?

蛇足ですが、ヨハン・シュトラウス2世のワルツに春の聲という曲があるそうです。
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1 コメント

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歳時記考 (殿)
2020-02-22 18:17:49
竹葉氏へ。コメントありがとうございます。「春の聲とは、鳥の鳴き声、風の吹く音、流れる水など春の音。しかし春はまだ1グラムの軽さでピアスに眠っている」 が作者の真意です。また、この場をお借りして季語について意見を述べさせていただきます。例年より早く梅の花を見かける日々。梅の花にはメジロがよく似合います。しかし歳時記にメジロは夏や秋の季語と記されています。日本人でも矛盾を感じる歳時記。大学の俳句同好会は多国籍会員の集まり。担当教授も歳時記信奉主義を捨てました。季語とは季節の表現。私は「春」とあれば季節は伝わると考えます。
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