575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

御園座に惜しむ名残や春の雪   亜子

2013年03月02日 | Weblog
長年、お芝居を楽しんできた劇場への挨拶句です。

芸どころ名古屋を支えてきた御園座。
今日から、「御名残御園座三月大歌舞伎」公演が始まり、
四代目市川猿之助さんが義経千本桜を披露します。
そして、この公演を最後に、建物がなくなります。
背景には長年の赤字経営があるとか。
計画では、住宅と劇場をかねた高層建築に生まれ変わるそうです。

芸どころ名古屋、といいますが、
お稽古事が盛んで芸の分かる人が多い、という意味でしょうか。
新しい劇場の誕生とともに「ホンモノの」
名古屋発の文化も誕生すると良いですね。

                        遅足

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去りがたし制服の肩春の雪    郁子

2013年03月01日 | Weblog
卒業式に何を着ていくのか?
お母さんたちの心を悩ませてきたようです。
今では、親子とも貸衣装という方法もあるとか。

この句は、高校の卒業式だそうです。
式の後、男女の高校生が校門の前に。
去りがたくて何時までも立ち話。
そこに春の雪が・・・・
紺色の制服の肩に雪。
映画の一シーンのようです。

長良さんに春の雪の句がありました。

  春の雪猫静まりて忌中あり  

いつもは、うるさく鳴くご近所の猫。
静かだなと思っていたら、忌中でした、と
長良さんが話していたことが昨日のようです。

                     遅足


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