【まくら】
二十四孝とは、中国の元時代(1271~1364)郭居業が古くから伝わる二十四の孝子噺を集めたもの。
【あらすじ】
粗野で乱暴きわまりない乱暴者の熊が家主に離縁状を五、六本書いてくれという。きけば、母親にたたきつけるのだという。「手をあげないのはえらい」と家主が言えば、「足で蹴った」などと言う始末。家主は中国の親孝行者・二十四人の行いを伝える「二十四孝」から例をとって説教する。池の氷の上にねそべって氷を溶かし継母のために鯉をとった王祥や、寒中に涙で雪を溶かし母親にタケノコを食べさせた孟宗の話などなど。孝行すれば大家が小遣いをくれることになった熊、これを機会に小遣いを稼ごうといさんで家に帰りるが、途中で会った友達にはとんちんかんな説教を始る。
あらすじだけを見ると、親をないがしろにするひどい倅のように見えるが、噺を聴けば、根は善人で腹は何もない男だと言うことがわかる。二十四孝の故事は江戸庶民には馴染み深かったらしく、歌舞伎や小説にも扱われている。
【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『改めて孝行するも不孝なり 大事な親の 肝やつぶさん』
【語句豆辞典】
【差配人】江戸時代の大屋という制度は明治初期に廃され、以降差配と名が変わり、それまで広範囲に持っていた権利や義務が解かれて、単に土地・家屋の管理人となった。
【この噺を得意とした落語家】
・三代目 春風亭柳好
・三代目 三遊亭金馬
・六代目 三遊亭圓生
【落語豆知識】
【香盤(こうばん)】落語家の位の順を示したもの。これを香盤順と呼び、すべての待遇の基準となる。
二十四孝とは、中国の元時代(1271~1364)郭居業が古くから伝わる二十四の孝子噺を集めたもの。
【あらすじ】
粗野で乱暴きわまりない乱暴者の熊が家主に離縁状を五、六本書いてくれという。きけば、母親にたたきつけるのだという。「手をあげないのはえらい」と家主が言えば、「足で蹴った」などと言う始末。家主は中国の親孝行者・二十四人の行いを伝える「二十四孝」から例をとって説教する。池の氷の上にねそべって氷を溶かし継母のために鯉をとった王祥や、寒中に涙で雪を溶かし母親にタケノコを食べさせた孟宗の話などなど。孝行すれば大家が小遣いをくれることになった熊、これを機会に小遣いを稼ごうといさんで家に帰りるが、途中で会った友達にはとんちんかんな説教を始る。
あらすじだけを見ると、親をないがしろにするひどい倅のように見えるが、噺を聴けば、根は善人で腹は何もない男だと言うことがわかる。二十四孝の故事は江戸庶民には馴染み深かったらしく、歌舞伎や小説にも扱われている。
【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『改めて孝行するも不孝なり 大事な親の 肝やつぶさん』
【語句豆辞典】
【差配人】江戸時代の大屋という制度は明治初期に廃され、以降差配と名が変わり、それまで広範囲に持っていた権利や義務が解かれて、単に土地・家屋の管理人となった。
【この噺を得意とした落語家】
・三代目 春風亭柳好
・三代目 三遊亭金馬
・六代目 三遊亭圓生
【落語豆知識】
【香盤(こうばん)】落語家の位の順を示したもの。これを香盤順と呼び、すべての待遇の基準となる。