![]() | 虹の岬の喫茶店 |
クリエーター情報なし | |
幻冬舎 |
【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
トンネルを抜けたら、ガードレールの切れ目をすぐ左折。
雑草の生える荒地を進むと、小さな岬の先端に、ふいに喫茶店が現れる。
そこには、とびきりおいしいコーヒーとお客さんの人生にそっと寄り添うような音楽を選曲してくれるおばあさんがいた。
彼女は一人で喫茶店を切り盛りしながら、ときおり窓から海を眺め、何かを待ち続けていた。
その喫茶店に引き寄せられるように集まる人々―妻をなくしたばかりの夫と幼い娘、卒業後の進路に悩む男子大学生、やむにやまれぬ事情で喫茶店へ盗みに入った泥棒など―心に傷を抱えた彼らの人生は、その喫茶店とおばあさんとの出逢いで、変化し始める。
心がやわらかさを取り戻す、感涙の長編小説。
◆著者森沢 明夫 略歴 ◆
1969年、千葉県生まれ。
小説、エッセイ、ノンフィクション、絵本と幅広い分野で活躍しており、小説「津軽百年食堂」は2011年春に映画化された。
「ラストサムライ 片目のチャンピオン武田幸三」で第17回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。著書に「海を抱いたビー玉」「青森ドロップキッカーズ」「ラブ&ピーナッツ」「夏美のホタル」など。
【読んだ理由】
新聞の書評欄をみて。
【印象に残った一行】
「間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しない・・・」
「あなたにも自由に生きる権利は与えられているけど、他人に迷惑をかける自由だけは与えられていないのよ」
「過去を懐かしむことが出来るってことは、あなたたち二人はきっと、いまの自分自身をちゃんと大事に思えるってことだと思うわ」
【コメント】
この著者の作品ははじめてであるが、読後感がいい。
人生に深みとコクを与えてくれる。
当分この著者の作品を読んでみよう。

