空海 | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
空海は二人いた。民間信仰に息づく弘法大師を含めると、つまりは三人か。
劇場型宗教リーダーとして、国土経営のブルドーザーとして生き、死しては民間信仰の柱として日本人の心を捉えてやまぬ男。
わが国の形而上学の基礎を築いたのみか、治水事業の指揮まで執った千二百年前のカリスマ。
一人の人間にそれを可能にしたのは一体何だったのか――。
空海の足跡を村薫がカメラ片手に辿る思索ドキュメント。
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
空海は二人いた―そうとでも考えなければ説明がつかない…。
わが国の形而上学の基礎を築き治水事業の指揮まで執った男。
外国語を自在に操り、実学をも掌中に収め、万巻の先端情報を母国にもたらした男。
千二百年のむかし一人の人間に、それら凡てを可能にしたもの。
それは後進国ゆえの使命感かはたまた天の導きか。
カリスマの足跡を辿りその脳内ドラマを追う作家の眼。
カメラ映像70点とともに21世紀を生きる日本人の精神の奥底を浚う。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
高村/薫
わが国を代表する小説家、言論人。『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞を受賞して作家デビュー。
『マークスの山』で直木賞を受賞、以降も数々の文学賞に輝いた。
『晴子情歌』『新リア王』『太陽を曳く馬』の長編三部作が注目を集め、殊に『新リア王』は、親鸞賞を受賞するなど、仏教界に衝撃を与えた
【読んだ理由】
話題の書。
【印象に残った一行】
南無大師遍照金剛
遍照金剛は、密教のよりどころの本尊である大日如来の別名。唐で恵果阿闍梨が密教の正統な後継者とする一連の儀式で空海に授けた称号である。智慧の光が遍く世界を照らし、不滅であるという意味で、空海を尊崇する言葉として、南無大師遍照金剛と唱える。
これら新仏教(※)はいずれも天台宗の僧たちによって開かれ、真言宗からは輩出されなかった。
※法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、栄西の臨済宗、道元の曹洞宗、日蓮の日蓮宗
【コメント】
写真も素晴らしい。