【内容(「BOOK」データベースより)】
内閣府の調査では、40~64歳のひきこもり状態にある人は推計61万人と、15~39歳の54万人を大きく上回る。
中高年ひきこもりで最も深刻なのは、80代の親が50代の子どもの面倒を見なければならないという「8050問題」だ。
家族の孤立、孤独死・生活保護受給者の大量発生―中高年ひきこもりは、いまや日本の重大な社会問題だ。
だが、世間では誤解と偏見がまだ根強く、そのことが事態をさらに悪化させている。
「ひきこもり」とはそもそも何か。何が正しい支援なのか。第一人者による決定版解説書。
◆著者について◆
1961年岩手県生まれ。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。専門は思春期精神医学、病跡学。『文脈病 ラカン・ベイトソン・マトゥラーナ』(青土社)、『社会的ひきこもり 終わらない思春期』(PHP新書)、『思春期ポストモダン 成熟はいかにして可能か』(幻冬舎新書)、『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』(角川書店、第11回角川財団学芸賞)、『オープンダイアローグがひらく精神医療』(日本評論社)、『開かれた対話と未来 今この瞬間に他者を思いやる』(監訳、医学書院)など著訳書多数。
【読んだ理由】
仕事がらみ。
【最も印象に残った一行】
「働きアリの法則」というものがあります。「働きアリの2割は良く働き、6割はふつうに働き、二割は怠ける」というほうそくで、集団が行動を起こすときにはほぼ必ず見られれる現象とされています。私はこれを社会にも応用できると考えています。
社会は常に「無為で怠惰(にみえる)二割」を必要としている。それが労働力のバックアップなのか、それとも別の意味があるのか、その点は今は不問とします。ただ私には、2割程度の不活発な人口を抱える社会のほうが健全に思えるのです。特に根拠はありません。あくまでも直感です。
【コメント】
2割程度の不活発を人口を抱えるか?昆虫などの世界ではそうかもしれないが、人間の社会では2割は高いよね。あくまでも直感ですが。