日本男道記

ある日本男子の生き様

Daily Vocabulary(2020/09/22)

2020年09月22日 | Daily Vocabulary
25986.significant other(彼氏・彼女・夫・妻・恋人・配偶者)your husband, wife, girlfriend, or boyfriend /If you refer to your significant other, you are referring to your wife, husband, or the person you are having a relationship with. 
I don't know whether I can make the party tonight. Let me talk it over with my significant other
25987.better half(妻・嫁・奥様・(彼氏・夫・恋人・配偶者)old-fashioned used humorously to mean your husband, wife, or partner /one's spouse 
I'd like you to meet my better half, Jackie.
25988.honk(警笛)a loud noise made by a car horn 
I’ll honk the horn when we get to your house. 
25989.curse(のろう、ののしる、悪態をつく、苦しめる、悩ます、破門する)to say or think bad things about someone or something because they have made you angry   
 When he drinks, he curses a lot.experience physical or mental pain 
25990.harsh(厳しい) harsh conditions are difficult to live in and very uncomfortable SYN severe 
He's getting suspended from school for dying his hair? Isn’t that kind of harsh? 

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徒然草 第六十六段

2020年09月22日 | 徒然草を読む


【原文】  
 岡本関白殿、盛りなる紅梅の枝に、鳥一双を添へて、この枝に付つけて参らすべきよし、御鷹飼、下毛野武勝に仰せられたりけるに、「花に鳥付くる術、知り候はず。一枝に二つ付くる事も、存知し候はず」と申しければ、膳部に尋ねられ、人々に問はせ給ひて、また、武勝に、「さらば、己れが思はんやうに付けて参らせよ」と仰られたりければ、花もなき梅の枝に、一つを付けて参らせけり。
 武勝が申し侍りしは、「柴の枝、梅の枝、つぼみたると散ちりたるとに付つく。五葉などにも付つく。枝の長さ七尺、或は六尺、返し刀五分に切る。枝の半ばに鳥を付つく。付つくる枝、踏する枝あり。しゞら藤の割らぬにて、二所付くべし。藤の先は、ひうち羽の長に比べて切りて、牛の角のやうに撓むべし。初雪の朝、枝を肩にかけて、中門より振舞ひて参る。大砌の石を伝ひて、雪に跡をつけず、あまおほひの毛を少しかなぐり散らして、二棟の御所の高欄に寄せ掛く。禄を出ださるれば、肩に掛けて、拝して退く。初雪といへども、沓のはなの隠れぬほどの雪には、参らず。あまおほひの毛を散ちらすことは、鷹はよわ腰を取る事なれば、御鷹の取りたるよしなるべし」と申しき。
 花に鳥付けずとは、いかなる故にかありけん。長月ばかりに、梅の作り枝に雉を付けて、「君がためにと折る花は時しも分わかぬ」と言いへる事、伊勢物語に見えたり。造花は苦しからぬにや。 

【現代語訳】
 近衛家平は、またの名を岡本関白とも言う。家平は、家来の親衛隊長、鷹匠の下毛野武勝に「捕らえた夫婦の雉を二羽、満開の梅が咲きこぼれる枝に結び付けて、ワシによこせ」と言った。武勝は、「花の枝に鳥を縛り付ける方法も、一本の枝に二羽の鳥を結び付ける方法も知りません」と突っぱねた。何としても、梅に夫婦の雉を緊縛したい家平は、料理人や、雉の献上方法に詳しい人間にも聞いてみたが、誰も知らなかった。仕方なく、武勝を呼び出して「だったら、お前が考えろ」と命令した。すると、武勝も「厭です」と言うわけにもいかず、花が散った梅の枝に雉を一羽だけ縛り付けて持参した。
 伝統に従い献上した武勝が弁解するには「ご主人様から預かっております鷹の獲物の雉を献上するには、雑木林で伐採した木の枝や、梅でしたら、蕾の枝、花の散ってしまった枝に緊縛します。五葉松に緊縛することもあります。枝の長さは一メートル八十センチから二メートルまでとし、切り口は斜に切り、反対側を二センチ削ってV字に整えます。次に、枝の真ん中に雉を一羽だけ立たせます。雉が倒れないよう固定する枝と、足を留める枝が必要になります。つづら藤の蔓を割らないように使って、二カ所を固定します。藤の蔓の先端は火打ちの羽と同じ長さに切り、牛の角を真似て結びます。初雪の朝、その枝を肩に背負って、わざとらしく門をくぐります。飛び石を飛んで、初雪に足跡を付けないよう注意して、雉のうぶ毛を少しだけ散りばめて歩きます。二棟造りの欄干に枝を立て掛けます。褒美の着物を頂いたら、それを襷掛けにして、一礼して退散します。靴が埋まらない程度の積雪でしたら出直します。雉のうぶ毛を散らしたのは、ご主人様から預かっている鷹が、雉の弱点を狙って狩りをした証拠です」と、尤もな事を、教科書の朗読のように言って誤魔化した。
 満開の梅の枝に、なぜ雉を緊縛しなかったのだろうか。九月頃、造花の梅に雉を縛って「あなたのために手折った梅なので、秋でも花が満開です」と、キザな短歌を作った話が『伊勢物語』にもあった。イミテーションなら問題ないのだろうか。 

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。