日本男道記

ある日本男子の生き様

思考の整理学

2023年12月30日 | 読書日記
 
【内容】
アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには? 自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。考えることの楽しさを満喫させてくれる本。

『思考の整理学』は1983年に刊行、1986年に文庫化した学術エッセイです。自分の頭で考え、アイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは? 広い視野とシャープな論理で知られる著者が分かりやすく読みやすく提示します。歴代の東大生・京大生が根強く支持する、時代を超えた不朽のバイブル! 刊行から37年、読まれ続けて驚異の128刷・270万部突破!! 
ロングセラーのひみつ
『思考の整理学』は1983年「ちくまセミナー」というシリーズの1冊として刊行された本で、その後1986年に文庫化しました。もともと2007年までの21年間で16万部のロングセラーとなっていましたが、2007年に岩手県盛岡市のさわや書店で、店員だった松本大介さんが記した「もっと若いときに読んでいれば……」 という書店店頭のPOPをきっかけに再び注目を集め、2008年の東大(本郷書籍部)・京大生協の書籍販売ランキングで1位を獲得したことから、“東大・京大で1番読まれた本”のフレーズが生まれました。
2009年には累計発行部数が100万部を突破。2016年には30年目にして200万部を突破し、まさに時代を超えて読み継がれる異例のベスト&ロングセラーとなっています。大学生協文庫年間ランキングでは2018年、2019年、2020年と3年連続での1位を獲得しています。


【著者】
外山滋比古(とやま・しげひこ)
1923年生まれ。文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学英文科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている。著書に『思考の整理学』『ことわざの論理』『「読み」の整理学』『知的生活習慣』『伝達の整理学』(筑摩書房)など多数。2020年、没

【読んだ理由】
不明。

【最も印象に残った一行】
三上という語がある。その昔、中国に欧陽修という人が、文章を作るときに、優れた考えが良く浮かぶ三つの場所として、馬上、枕上、厠上をあげた。これが三上である。
三上を唱えた欧陽修は、また三多という言葉も残している。三多とは、看多(多くの本を読むこと)。做多(多く文を作ること)、商量多(多くを工夫し、数項すること)で、ッ文章上達の秘訣三カ条である。
この三上、そして三多に対して、三中という状態も思考の形成に役立つように思われる。
無我夢中、散歩中、入浴中はいい考えの浮かぶいい状態であるという考えである。

よくしゃべる人の方が老化しにくいと、老人ホームの職員たちはいう。しゃべるには頭を使うからであろうか。それについて思い出されrのは、スェーデンだったかの老人ホームの試みである。老人たちに、趣味のグループをつくらせた、その中に外国語学習グループを設けた。はじめは人気がなかったのに、やがて、最も人気のあるグループになった。メンバーがみな元気で、なかなか死なないからであった。

【コメント】 
私には、著者の文章は読みにくかったが、いままでこの大ベストセラー本を知らなかったとは。残念!1983年の刊行だから、私が33歳の時だ。今年最後の一冊で反省せなばならない。

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