阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

「ねむの花に一番星」 缶ビール半分にして一醉一陶然

2010年07月11日 | ゲストルーム
西条市のNさんから漢詩の訓読文を送ってもらいました。
元になった漢詩「合歓木的陶然」を書きつけた紙はどこかに紛れ込んだそうです。

「市之川の夕暮れは、気持ちがいいのであるが、今の時期、涼しい上に、

アジサイの向こうにねむの花がぼかしたように濃い緑に浮かんで咲いている。

 その背後は、両側から山が攻めてきて扇状に西の空が広がっており、

高木の欅がくっきりとそれを切り取っている。残照が、まだ照り映えて、

そこに冷気がそこはかとなく花の香りを運んでくる。贅沢な一時。

時々目を本の上に落とすが、すぐ西の空に向かってしまう。

ビールを缶の半分くらい空けて、心地よくなった。寝転びたい気分である。

やがて一番星が輝きだした」

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東北の旅はすぐまた恋しくなる              

2010年07月11日 | ゲストルーム

神戸市西区の住人Nさんは、元勤務先の先輩です。テニスやダンスを楽しむかたわら、国内外の旅を楽しんでおられます。  

最近は、3泊4日で蔵王・お釜、月山・弥陀ヶ原、鳥海山麓・獅子ケ鼻湿原、鳥海山・元滝伏流水、象潟・陸の松島、小安峡・大噴湯、

鳴子温泉、銀山温泉、天童と経巡(ヘメグ)ってこられました。(太字は宿泊場所)
「初日のお釜こそ雨とガスでだめだったが、それ以外は日ごろの行い良くばっちり。弥陀ヶ原(画像は↑)では90分、

獅子ケ鼻湿原では150分のウオーキングがあり、高山植物、奇形ブナ林群(画像は↓)等期待通りの収穫の多い旅だった。

不識ゆえの発見が多くあり、とくに「奥の細道」にからんだ場所が多く、「そうか!そうなんや!」の旅でもあった。
元滝伏流水はなんと大量の水がいきなり滝となって流出し、

獅子ケ鼻湿原では「鳥海まりも」をはぐくむ。

象潟・陸の松島は噴火・陥没・隆起でできた景観と芭蕉が訪れた古刹「蚶満寺」がある。鳴子温泉、銀山温泉は一度は尋ねてみたい温泉場だったが、

特筆すべきは鳴子の「しんとろの湯」。10数種類といわれる鳴子の湯。なかでも「しんとろの湯」は、「とろ~」とした奇妙な感じの温泉で、肌がすべすべ!になる。
なんでも天然の保湿成分である「メタけい酸」とやらがめちゃくちゃ多い美人の湯とか。

非常に珍しい温泉。玉川を最高として草津、酸ケ湯などなど強酸の湯はあるが、こんなのはじめて。

「やっぱり東北はいいな!」と、またまた恋しく思わせられた旅でした。

芭蕉が「蚤虱(ノミシラミ)馬の尿する枕もと」と作句した旧家 
 
陸の松島・象潟の古図


♪Nさん、同じ神戸にいながらもう4,5年ご無沙汰ですみません。

 福島県以北は、薩長土肥の連中に「白河以北一山百文」と貶められてきた土地ですが、彼らには表面しか見えなかったようです。

もし日本に宮沢賢治や太宰治、石川啄木がいなかったら、「どないなってる?」と思ってしまいます。

東北旅行は茨城県藤代町にいたときの「遠野・金華山」の家族旅行と、4年前の「白神山地・秋田・青森」ツアーの2回だけですが、

東北人の風貌が、信州人と同じ縄文系のせいか、親戚のおじおばのように感じるのと、流れる風や空気が違うような気がして、また行きたい所です。
 
 引き続きまた是非旅行先の写真を見せてください。

  (上記白神山地・秋田・青森ツアーアルバムはクリックすると利尻礼文ツアーアルバムの後にシリーズで出てきます)

 

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