それにしても80歳でプロとしてフルートを吹くとは!毎日の厳格な自己鍛錬と節制がなければ、こんなことはありえないと思いました。 それからの演奏は、ただただ聞きほれるしかないものでした。 いま2000人の聴衆を相手に演奏する事が本当に嬉しいという気持ちが、こちらにもろに伝わってくる熱演でした。 佐渡裕のフルート演奏を聞けるなんて滅多に無いことだと思います。演奏が終ると二人は師弟としての固い握手をしていました。またもやジーンとしてしまいました。
30分ほど待ってもらわないとと申し訳なさそうに言ってくれました。 演奏を聞いたあとはいつも猛烈に腹が空いているので、そんなには待てなく、やむなく他の店を探すことにしました。 ここもこれから通う店になりそうです佐渡裕指揮の定期演奏会にペーター=ルーカス・グラーフというフルート奏者が共演しました。2階席の一番前で聞きましたが、 背筋をピンと伸ばした姿とその流麗な演奏から、演者がまさか80歳の人とは思いもよりませんでした。 笛の音というのは人間の原初の感覚に訴えるのか、あるいはフルートが、リードやマウスピースを付けない、楽器に直接息を吹き込む笛のせいなのか、 伸びやかで滑らかで音域の広い音の連なりが、直接身体の細胞に沁みこんできました。そして聞いているうちに目の奥がジーンとしてくるような感覚になりました。 |
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Variazions on La ci darem la mano from Mozart's Don Giovanni
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