2005.12.26発信
もう何の用事で乗ったのか忘れましたが、かなり前に三ノ宮で神戸市営地下鉄に乗りました。
昼下がりの車輛はガラガラに空いていて、乗った車輛の中の乗客は私とはるかむこうに座っている一人の初老の男の二人だけでした。
見るとも無く視線を向けたそのもう一人の乗客は、地下鉄の中だというのにサングラスをかけていました。
軽く背中を座席の後ろにもたれかけて目をつむっているようでした。
その初老の男の「すがたカタチ」はピタリと「決まって」いました。
身体のどこにも力が入っていないリラックスした彼のまわりに、そこだけ何ともダンデイな空気が流れていました。
オリックスの仰木監督だと気づきました。
この沿線にグリーンスタジアムがありますが、まさか監督が一人で地下鉄に乗っているとは思いませんでした。
世の中には歳をとってから、こんなに「姿かたち」が美しくなる男がいるんだと思いました。
一回限りの、しかもわずかな時間の、「仰木彬」という人との個人的な出会いの思い出です。
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