昭和43年の秋から転勤で愛媛県新居浜市の工場を出て 大阪の淀屋橋の事務所での営業職勤務になり がらっと生活が変わった。
当時はまだ大阪駅前も戦後の猥雑な雰囲気がかなり残っていて 旭屋書店の近くに餃子で有名になった「珉珉の」店があった。
飲んだ帰りに先輩に連れられて入った「珉珉」の餃子は 初めての味覚で本当に旨かった。それからは時々一人でも行くようになった。
しかし昭和49年の12月に東京の神田勤務になって それから13年間「珉珉」とは縁が切れた。
ところが昭和62年にまた大阪淀屋橋勤務になり 時々あちこちの「珉珉」店に行けるようになった。神戸の阪急三宮にある店も知った。
そんな大阪発祥の「珉珉」の直営店が東京の錦糸町にあった。餃子の姿カタチと味が全く同じで 何とも言えず懐かしかった。
嬉しい。しかもメニューに「豆苗炒め」まである。
店の形態は中華居酒屋だ。次来るときはは紹興酒と「豆苗炒め」に決まった。
大阪を離れて何十年にもなりますが、その間一度もこの店を見たことがないので、もう大阪の店もなくなっているのだろうと思っていました。