今日これからきくのはト長調のフーガ(BWV576)で、昨日きいたフーガ(BWV577)と同調。このBWV576はフランツ・ハウザーの「バッハ・コレクション」(19世紀最大のバッハ手稿譜のコレクション)などに所収されていますが、BWV577と同じくバッハへの帰属が疑われている作品です。「明るい旋律美には捨てがたい魅力がある」(『バッハ事典』)との評は、じっさいきいてみると、たしかにそのとおりだと感じますね。演奏はレギュラーできいているクリストファー・ヘリック。オルガンは、ラインフェルデン(スイス)の聖マルティン教会のメツラー・オルガン(1992年建造)で、録音は1996年です。
CD : CDA67211/2(hyperion)