先週後半から今週前半にかけてきいてきた、中田恵子の「Joy of Bach」(2016年録音)。これからきくのはニ長調のプレリュードとフーガ(BWV532)です。この曲を前回きいたのは小糸恵の「Back to Bach」。その小糸の練れたアーティキュレーションはありませんが、中田には音楽の推進力があって、プレリュードもフーガも飽きさせることがありません。どちらの演奏も魅力的ですが、もともと若々しい曲ですし、いま選ぶなら中田のほうかもしれません。使用楽器は、留学中に出会ったという、サン・ジャン教会(ベルフォール)のガルニエ・オルガン(1984年)です。
CD : arc 17008(Arcantus)