復活節第1日にきくのは、カール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、同合唱団による「キリストは死の縄目につながれたり」(ARCHIV PRODUKTION 439 374-2)です。このカンタータは、ミュールハウゼン時代に初演されたとみられ、マルティン・ルターによる同名コラール全節(7節)を歌詞としています。リヒターの録音は1968年で、いつものように緊迫感のある、ハイテンションなもの。復活節のためのカンタータなのに、異様なほど重苦しいシンフォニアは、世界に、そして日本にもひろがるコロナ禍と重なってしまいます。