三位一体節後第16日曜日にきくのは、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンによる「来たれ、甘き死の時」です。このBWV161は、1716年9月27日に初演された全6曲からなるカンタータ。アルト(米良美一)、2本のリコーダー、通奏低音(オルガンはコラール旋律も担う)による、甘美なアリアにはじまり、テノールのレチタティーヴォとアリア、アルトのレチタティーヴォ、合唱曲、そしてコラール(オブリガートのリコーダーが美しい)でしめくくられる構成。鈴木たちのこのCD(1997年録音)では、第5曲と第6曲はパート4名で歌われますが、もっと後の録音であれば、パート1人のような少人数の合唱が選ばれたかと思われます。
CD : BIS-CD-841(BIS Records)