降誕節第3日にきくのは、フィリップ・ピケットとニュー・ロンドン・コンソートによるマニフィカト(BWV243a)。ここできく変ホ長調のマニフィカトは、1723年12月25日に初演されたもので、よく知られたニ長調のマニフィカトの初稿にあたるります。変ホ長調稿とニ長調稿とちがいはいろいろありますが、おおきなちがいは、クリスマスにちなんだ挿入曲が4曲挿入されていること。楽器編成でいえば、ニ長調稿のフルートはなく、リコーダー(第9曲のみ)がもちいられていることでしょうか。磨きぬかれ、汎用性の高いニ長調稿にくらべると、降誕節に適化された変ホ長調稿は、録音も少ないのが現状です。ピケットたちの録音(1995年)では、オーケストラが通奏低音部をのぞきパート1名、5声部の合唱はパート3名(独唱者をふくむ)という編成をとっています。
CD : 452 920-2(L'OISEAU-LYRE)