降誕節第1日にきくのは、フィリップ・ピケットとニュー・ロンドン・コンソートによる「キリストの徒よ、この日を彫り刻め」です。このBWV63は、1714年12月25日に初演されたとみられるカンタータ(全7曲)で、クリスマスらしく祝祭的なものとなっています(とくに第1曲と第7曲の合唱)。その祝祭的な雰囲気のなか、第3曲のオーボエをともなう二重唱は、しみじみとした美しさがあり、バッハらしい奥深さを感じさせる佳曲です。ピケットたちのCD(1995年録音)には、1723年のクリスマスの礼拝を飾った曲が3曲収録されており、明日、明後日もそのCDの収録曲を楽しむ予定です。
CD : 452 920-2(L'OISEAU-LYRE)