受難週の今週は、エミリオ・モレーノとアーロン・ザピコの「The Melancholic Bach」(2019年録音)からいくつか選んできいています。今日きくのはオルガン・コラール「われら悩みの極みにありて」(BWV641)で、昨日と同じく「オルガン小曲集」所収の4声曲です。編曲ではモレーノ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)がこまかく修飾された最上声部のコラール旋律を、ザピコ(チェンバロ)が下声部を担当しています。モレーノの使用楽器はジンペルトゥス・ニッゲルの1751年製、ザピコのそれはヨハネス・ルッカースの1616年製にもとづくラファエル・マリファンの2010年製です。
CD : GCD 920316(Glossa Platinum)