先週末から今週にかけてきいてきた、マヌエル・トマディンの「J.S. Bach: Harmonic Seasons」。これからきくのは残る1曲、ハ長調のプレリュードとフーガ(BWV545)です。この堂々たるプレリュードとフーガはライプツィヒ時代の作品ですが、いくつかの段階をへて成立したものです。トマディンの弾くのは、クリストフ・トロイトマンが1737年に建造した、グラウホフ(ドイツ)の聖ゲオルク教会のオルガン。録音は2018年です。なお、アルバムのプログラム構成は原則、四季(4つのグループ)×3曲(プレリュードとフーガ+2曲のコラール)=12曲からなっており、ここできいてきたように、コラール編曲をのぞいてきくことは、トマディンの意図に沿うものではないといえます。
CD : 95786(BRILLIANT CLASSICS)