今宵、バッハをはなれて楽しむのは、ジルヴィウス・レーオポルト・ヴァイスのリュート・ソナタです。「バッハをはなれて」といっても、ヴァイスは1687年生まれ、そして1750年に亡くなっており、バッハとも親交があったので、たいして「はなれて」はいませんが。きくのは、ヴォルフガング・リュプサムが2019年に録音した「Weiss / Sonatas」(Brilliant Clasiics 95509)。解説書に「Sonatas for Lute transcribed by Wolfgang Rübsam」とあるように、リュプサムはリュート・チェンバロ(ラウテンヴェルク)のために編曲し、弾いています。弾いている楽器は、おそらくキース・ヒル製のリュート・チェンバロ。最はほとんど(というよりすべて)、この楽器で録音しているようです。バッハもリュートは弾けなかったようですから、同じようにしてヴァイスの曲を楽しんでいたかもしれません。