毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今夜これから楽しむのは、ニコラ・シェドヴィルの「忠実な羊飼い」です。シェドヴィルは1705年に生まれ、1782年に亡くなったフランスの作曲家、ミュゼット奏者、オーボエ奏者。「忠実な羊飼い」は、アントニオ・ヴィヴァルディの作品13として、1737年に出版されたソナタ集ですが、じっさいにはシェドヴィルがミュゼット普及を企図して自作をヴィヴァルディと騙って出版した曲集です。ソナタ第2番の第1楽章は、NHK-FMの「バロック音楽のたのしみ」のテーマ曲(フルートとチェンバロでの演奏)として、長らくヴィヴァルディの曲として親しまれていました。ここできくジャン・ピエール・ファン・ヘース(ミュゼット)、リュク・ポネ(オルガンとチェンバロ)、 ロナン・ケルノア(チェロ)による曲集の全曲録音は、シェドヴィルの出版企図がようやく実ったアルバム(2021年録音)です。これから第2番をふくめ、いつかのソナタを選んで楽しむことにします。

KTC 1779

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