毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




三位一体節後第22日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「エフライムよ、われ汝をいかになさんや」です。このBWV89(全6曲)は、1723年10月24日に初演されたカンタータ。第1曲から第5曲まではアリアとレチタティーヴォが交替し、いわゆる合唱は第6曲のコラールのみとなっています。なお、第1曲と第6曲のホルン(パート譜ではCorne du Chasse)は、「後年に追加」(『バッハ事典』)されたようですが、ガーディナーたちの録音ではホルンの入った編成で演奏しています。

CD : SDG 171(SDG)

SDG 171

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カール・リヒターによるオルガン協奏曲(BWV592~597)、今朝きくのはアルバム最後に収録された変ホ長調の協奏曲です。このBWV597は2楽章構成で、原曲の作曲者は不明。「編曲もバッハ自身によるものではないと推定され」(『バッハ事典』)ているそうです。なお、使用楽器は、アーレスハイム大聖堂のヨーハン・アンドレーアス・ジルバーマン製オルガン、録音は1973年です。

CD : 431 119-2(ARCHIV PRODUKTION)

431 119-2

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今週のバッハは、カール・リヒターが1973年に録音した協奏曲(BWV592~597)です。これからきくのはニ短調の協奏曲で、このBWV596の原曲は、アントーニオ・ヴィヴァルディの作品3第11番です。オルガンはヨーハン・アンドレーアス・ジルバーマン製(アーレスハイム大聖堂)。ちなみに、昨年春にきいていたダニエル・コルゼンパによるオルガン協奏曲も、このジルバーマンによる録音でした。

CD : 431 119-2(ARCHIV PRODUKTION)

431 119-2

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カール・リヒターによるオルガン協奏曲、今朝きくのはハ長調の協奏曲(BWV595)です。原曲は、ヨーハン・エルンスト公子の3楽章からなるハ長調のヴァイオリン協奏曲。バッハはこれを、まずチェンバロのためのに編曲(BWV984)し、さらに第1楽章のみをオルガンのための協奏曲として再編曲しました。

CD : 431 119-2(ARCHIV PRODUKTION)

431 119-2

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先日、YouTubeをうろうろしていたら、よい動画をみつけましたので報告(といってもご存知のかたもいらっしゃると思いますが)。紹介するのは、バッハのカンタータ「汝なんぞ悲しみうなだるるや」の第7曲(コラール)で、これをフランス・ブリュッヘンがオーケストラ用に編曲したものです。2014年8月19日の葬儀には、18世紀オーケストラのメンバーにより、そのコラールが演奏されたということ。ぜひききたいと思っていました。

紹介するのは、2014年10月24日のユトレヒトでの演奏会(前半)を録画した動画。ダニエル・ロイス(ダニエル・レウス)指揮の18世紀オーケストラとカペラ・アムステルダムによるモーツァルトのハ短調ミサ曲が演目ですが、そのまえにブリュッヘンの追悼として、18世紀オーケストラのメンバー(山縣さゆりと森田芳子の顔もみえます)のみでコラールが演奏されます。動画(11月3日公開)はチャンネル「AVROTROS Klassiek(AVRO Klassiek)」にあります。

なお、葬儀についての出典は、若松夏美「追悼 フランス・ブリュッヘン フランスの思い出」(「古楽情報誌アントレ」2014年10月号)です。



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カール・リヒターが、ヨーハン・アンドレーアス・ジルバーマン製(アーレスハイム大聖堂)のオルガンを弾いて録音した協奏曲(BWV592~597)。そのアルバム「Die Orgelkonzerte」には6曲の協奏曲が収録されており、今週はそれを順にきいています。これから楽しむハ長調の協奏曲(BWV594)は、アントーニオ・ヴィヴァルディの作品7第11番を原曲とするもの。録音は1973年です。

CD : 431 119-2(ARCHIV PRODUKTION)

431 119-2

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昨日からききはじめた、カール・リヒターによるオルガン協奏曲(1973年録音)。今週は6曲のオルガン協奏曲を、順に楽しむ予定です。これからきくのは、アントーニオ・ヴィヴァルディの作品3第8番(「調和の霊感」)を原曲とする、イ短調の協奏曲。オルガンは、ヨーハン・アンドレーアス・ジルバーマン製(アーレスハイム大聖堂)。リヒターの演奏は、一連の声楽作品と共通の音色をもつもので、このBWV593も峻厳な気分に満ちています。

CD : 431 119-2(ARCHIV PRODUKTION)

431 119-2

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今週のバッハは、カール・リヒターによるオルガン協奏曲。音源は、リヒターが1973年に録音した「Die Orgelkonzerte」で、これには、ほかの作曲家の協奏曲をオルガンのために編曲した、BWV592からBWV597までの6曲が収録されています。使用楽器は、アーレスハイム大聖堂(スイス)のオルガンで、製造はヨーハン・アンドレーアス・ジルバーマン。これからきくBWV592の原曲は、ヨーハン・エルンスト(ザクセン・ヴァイマール公子)のト長調のヴァイオリン協奏曲です。

CD : 431 119-2(ARCHIV PRODUKTION)

431 119-2

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三位一体節後第21日曜日にきくのは、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによる「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」です。このBWV38(全6曲)は、1724年10月29日に初演された、いわゆるコラール・カンタータ。したがって、第1曲と第6曲は、詩編130にもとづくマルティン・ルターの同名コラールの第1節と第5節を歌詞としています。ところで、詩編130といえば、バッハには「深き淵より、われ汝に呼ばわる、主よ」がありますが、このBWV131は若き日のカンタータ(このブログでは未聴)。それにくらべると、こちらのBWV38はぐっと円熟味が増しています。

CD : HMC 901843(harmonia mundi)

HMC 901843

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早朝にきくのは、グレン・グールド最初の「ゴルトベルク変奏曲」(SONY CLASSICAL SICC-30036)。つまり、グールドのデビュー盤で、1955年の録音(モノラル)です。今週の前半には、西山まりえ(2007年録音)、植山けい(20011年録音)、渡邊孝(20011年録音)と、日本人演奏家の録音。後半には対照的に、ワンダ・ランドフスカ(1933年録音)、クラウディオ・アラウ(1942年録音)と、戦前の録音を楽しみました。グールドは戦後の録音ですが、後半は、ランドフスカから、ほぼ10年おきの録音となるよう選択しています。

グールドの「ゴルトベルク」は、新旧どちらもおもしろいのですが(新盤の記事は「グレン・グールドの『ゴルトベルク変奏曲』」)、こちらの旧録のほうが斬新さがきわだっています。また、くり返しはおこなっておらず、しかも、アリアも変奏もテンポがかなり速いため、演奏時間はおどろきの38分23秒です。唯一ゆっくりなのは、「adagio」と表記された第25変奏だけ。そのため、その第25変奏は突出した印象がのこります。なお、ほぼ半世紀前の録音ですが、この演奏であれば、音の良し悪しはまったく気になりません。

SICC-30036

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これからきくのは、クラウディオ・アラウの「ゴルトベルク変奏曲」。アラウは、1903年生まれのチリのピアノ奏者(1991年死去)で、ベートーヴェン、モーツァルトといったドイツ系、またショパンやリストが評価された巨匠です。音源の「Bach Claudio Arrau」(UNIVERSAL 476 1156)には、ほかに、パルティータ(1991年録音)やインヴェンション(1945年録音)などがおさめられています。「ゴルトベルク」は1942年の録音で、もちろんモノラル。音はあまりよくありませんが、端正なバッハがきこえてきます。

476 1156

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これからきくのは、ワンダ・ランドフスカの「ゴルトベルク変奏曲」(EMI CDH 7610082)。ランドフスカは1879年生まれのポーランドのチェンバロ、ピアノ奏者(1959年死去)。チェンバロを世にひろめた功績で知られていますが、そのチェンバロは、もちろん歴史的チェンバロとはまったく異種なものです。「ゴルトベルク」は1933年の録音で、音はモノラル。さすがに鮮明とはいいがたいのですが、演奏は力強く華麗です。なお、アリアはダ・カーポをふくめくり返しはなし。変奏もほとんどくり返しなしのため、演奏時間は45分ほどです。

CDH 7610082

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一昨日、昨日と「ゴルトベルク変奏曲」を楽しみましたが、今日のバッハもまた同曲です。これからきくのは、渡邊孝が2011年に録音したアルバム。渡邊は1975年生まれ、ボブ・ファン・アスペレンにチェンバロ、ロレンツォ・ギエルミにオルガンを学んでおり、2004年にはボンポルティ国際古楽コンクール(イタリア)で1位となっています。ここでの使用楽器は、ブルース・ケネディの1995年製(ミヒャエル・ミートケによる)。ききかたは昨日と同じで、第15変奏までをいま、第16変奏からは夜にきく予定です。昨日までの、西山まりえ、植山けい、それぞれ個性的で楽しめますが、個人的には今日の渡邊が三人のなかではいちばんしっくりくる感じでしょうか。

CD : ALCD-1130(ALM Records)

ALCD-1130

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昨日の西山まりえに続き、今日も「ゴルトベルク変奏曲」を楽しみます。これからきくのは、植山けいが2011年に録音したアルバムで、第15変奏までをいま、第16変奏からは夜にきく予定。楽器は、ノイシャテル博物館(スイス)所蔵のヨハネス・リュッカースの1632年製のオリジナル(パリの製作者が1745年に改造)。調律はヴェルクマイスターの第3で、ピッチはA=392Hz。西山とちがい「ゆれ」はひかえめですが、気の利いた装飾音がみられ、こちらは「ふつう」のよさを楽しめます。また、美しいチェンバロの響きも堪能できます。

CD : INT 221.188(INTEGRAL Classic)

INT 221.188

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これからきくのは、西山まりえの「ゴルトベルク変奏曲」で言及したベルガマスカつながりで、「リュートのための古風な舞曲とアリア」。「リュートのための……」は、オットリーノ・レスピーギ作曲の管弦楽曲ですが、ここできく音源は、その「リュートのための……」の原曲で構成したアルバム(Hyperion Records CDA66228)。ポール・オデットのリュートを中心に、しみじみときかせてくれます。件のベルガマスカは第2組曲の第4曲で、ベルナルド・ジャノンチェッリの同名曲(ヴェネツィアで1650年出版)が原曲。今夜は、その第2組曲だけを、オデットたちによる演奏で楽しみます。

CDA66228

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