毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




文化の日のバッハは、西山まりえの「ゴルトベルク変奏曲」を楽しみます。YouTubeには、憑依されたようにアリアを弾く西山のプロモーション映像があり、音楽も体もゆれにゆれています。この録音でも同じようにゆれていますが、毀誉褒貶あるなか、個人的にはけっこう楽しんでいます。西山は「私はゴルトベルク変奏曲は最初から『キャベツとかぶら』のテーマの変奏曲なのではないか? すなわち全曲を通じてバッハの脳裏にはベルガマスカがあったのではないかという仮説を立て」(CD解説書)て録音にのぞみ、演奏者による解説とインタビューにそのあたりが語られています。楽器はタスカン・モデル(1769年製)によるブルース・ケネディの1997年製。ピッチはA=415、録音は2007年です。

CD : AMOE-10003(Anthonello Mode)

AMOE-10003

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三位一体節後第20日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「われは行きて汝をこがれ求む」です。このBWV49は、1726年11月3日に初演されたソプラノとバス独唱のみのカンタータ。したがって、優秀なモンテヴェルディ合唱団も出番なしです。全6曲はシンフォニアにはじまり、アリアとレチタティーヴォが交替し、二重唱でとじられる構成。なお、シンフォニアは、一昨昨日紹介した「ヴィオラ協奏曲 ニ長調」で、その第3楽章として再構築されていた曲です。

CD : SDG 168(SDG)

SDG 168

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これからきくのは、トン・コープマンたちによる「いまや、われらの神の救いと力と」です。このBWV50は、「単一の合唱楽章のみで伝承される作品」(『バッハ事典』)。おそらくは大天使ミカエルの祝日のためのカンタータの一部であったようですが、それはともかく、ほんらいは9月29日(大天使ミカエルの祝日)にきく予定だったもの。そのときは忘れてしまっていて、ほかの曲を楽しんでいました。

昨日はカンタータ(BWV80)、明日もカンタータ(BWV49を予定)なので、今日もついでといってはなんですが、このBWV50をきくことにします。コープマンは、そのカンタータ全集第6巻(1997年録音)に、二重合唱版(伝承された他者の手になる編曲とされる)と、5声合唱版(ヤン・クラインブシンクによるオリジナル再構築)の両版での演奏を収録していますが、ともにきいておくことにします。

CD : WPCS-6311/4(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-6311/4

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