元旦の京都は、おだやかな天気に恵まれました。路面が濡れているので、未明にでも時雨れていたのかもしれませんが、いまは雲もなく青天がひろがり、東の空には白い月が浮かんでいるのがみえています。さて、元旦にきくのは、トン・コープマンたちによる「イエスよ、いま讃美を受けたまえ」です。このBWV41は、1725年1月1日に初演された、全6曲からなるコラール・カンタータ。長大な第1曲のコラール合唱では、3本のトランペットとティンパニが華々しく鳴り響き、その中でコラールが歌われていきます(とちゅうテンポや編成に変化も)。終曲(第6曲)のコラールでも、3本のトランペットとティンパニの同じ動機が行間にはさまれ、カンタータに統一感をもたせつつ、力強く曲が閉じられます。
CD : CC 72211(Challenge Classics)