毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日からきいていくのは、ロレンツォ・ギエルミとラ・ディヴィナ・アルモニアによる3曲の協奏曲と1曲のカンタータです。これからきくのは収録順どおり、チェンバロ協奏曲第4番(BWV1055)。ここでの独奏はギエルミで、これにヴァイオリンが3人、ヴィオラ、チェロ、コントラバスがそれぞれ1人というアンサンブルでの録音です。ヴァイオリンには益田弥生が参加しています。録音は2015年です。

CD : Passacaille 1019(Passacaille)

Passacaille 1019

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復活節後第3日曜日にきくのは、フリッツ・ヴェルナーたちによるカンタータ「汝らは泣き叫び」(ERATO 2564 61401-2)です。このカンタータは1725年4月22日に初演。台本はクリスティアーネ・マリアーネ・フォン・ツィーグラーの詩によっています。ヴェルナーの録音は1966年。管弦楽と合唱はプフォルツハイム室内管弦楽団とハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団で、独唱は、バルバラ・シェーラー(アルト)、ゲオルク・イェルデン(テノール)です。印象的なリコーダーは、ピエール・ヴァレーが吹いています。

2564 61401-2

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これからきくのは、アレクサンドラ・イヴァノヴァアナイス・チェンによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第6番(BWV1019)です。二人の録音(2017年)をはじめてきいたとき、もっとも驚かされたのはこの曲。しかも、チェンは登場しない、イヴァノヴァのチェンバロ独奏のアレグロ(第3楽章)です。これがアレグロらしくない、じつにこまやかで、しなやかな独奏ぶりで、とても驚嘆させられました。肉食的なアレグロがおおいなか、これほど草食的で、かつ刺激的なものをきいたのははじめてです。こうなると、イヴァノヴァ独奏で、ほかのバッハの録音も期待したいですね。

CD : ES 2073(ES-DUR)

ES 2073

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皆川達夫立教大名誉教授の追悼として、さきほどまで部分的にきいていた、「箏曲『六段』とグレゴリオ聖歌『クレド』」。続けてきくのはブログ本流のほうの、アレクサンドラ・イヴァノヴァアナイス・チェンによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第5番(BWV1018)です。チェンのヴァイオリンは、ことさら深刻ぶることもなく、こまやかなアーティキュレーションに、ときおり即興的な装飾もみせるなど、ここでもおもしろくきくことができます。録音は2017年で、イヴァノヴァのチェンバロはティトゥス・クワイネンの2014年製、チェンのヴァイオリンはダニエル・フリッシュの2013年製です。

CD : ES 2073(ES-DUR)

ES 2073

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2020年4月19日に亡くなられた、皆川達夫立教大名誉教授。その追悼としてこれから、「箏曲『六段』とグレゴリオ聖歌『クレド』」(日本伝統文化振興財団 VZCG-743)をきいてみようと思います。このブログで紹介した『ルネサンス・バロック名曲名盤100』(音楽之友社)や、『中世・ルネサンスの音楽』や『バロック名曲名盤100』(ともに講談社)、またNHK-FMの「バロック音楽のたのしみ」で、音楽ファンに親しまれてきました。個人的には、標記のCDの副題でもある「日本伝統音楽とキリシタン音楽との出会い」についての研究に注目してきたので、ここではその音による成果というべきCDをきくことにしました。

VZCG-743

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