今週後半のバッハは、ファビオ・ボニッツォーニと寺神戸亮の「Johann Sebastian Bach The Sonatas for Violin and Cembalo Obbligato Vol. 1」。同世代の奏者2人によるアルバムは2020年の録音で、解説は寺神戸が担当しています。これからきくのはソナタ第3番(BWV1016)。短調に転じたアダージョ・マ・ノン・タント(嬰ハ短調)をふくめ、4楽章とも伸びやかなのは寺神戸の美質といえるのではないでしょうか。あるいは、ボニッツォーニの美質でもあり、それの相乗効果といえるのかも。使用楽器は、ボニッツォーニがヤン・クーシェにもとづくウィレム・クレスベルヘン製のチェンバロ。寺神戸はアンドレア・グァルネリの1665年製ヴァイオリンです。
CD : CC72866(Challenge Classics)