現場の臨場感を尊重して、「編集」は、控え、そのままアップします。
この記事は、前の記事のつづきです。p(^-^)q
奄美大島北部 龍郷町 円(たつごうちょう えん)
東シナ海側を走る、海に面した県道81号線に突き出た岩をくりぬいたかがんばなトンネル。30箇所以上ある奄美大島のトンネルの中でも最も短い29m。
かがんばなトンネル
奄美大島北部 龍郷町 円(たつごうちょう えん)
竣工 1998年 3月 発注鹿児島県 全長29m 幅員11.75m 高さ4.50m
海に突き出た巨大な防波堤 そこにギャラリー数十人。この日、道路脇の駐車場への一番乗りの車が、ショーの始まる(6:22ごろ)の約1時間前、すでにあった。 たぶん観光の若い女性お二人づれ、「これって見にくる人は地元の方たちだけですか?」「たぶん、これから世界的に(笑)皆既日食あるし」「ああ、そうですね」「きょうの地元の朝刊一面に出たから、人、たくさん来るかも」、「どこで見るのかしら?」すると、むこうから円集落のおじさんがやってきたので「どこで見るのが一番いいのかい?」すると、おじさん答えていわく、防波堤を指しながら「あら、あら、あっち、きのうもたくさんいたよ」そのときすでに先客が十数名カメラの三脚を並べていた。 斜面をおりて防波堤へ。あと15分。防波堤の上はけっこう広い。巨大なコンクリートのかたまりは、まるで、これからくりひろげられる壮大な天体ショーのための洋上の野外劇場のようだ。龍の目に入る太陽の位置を見定めて、カメラ位置を決める。太陽はいったん、トンネルの上のへりに隠れた。日食?。ぞくぞく人が増える防波堤。すると誰か「もうちょっと左じゃや」と言ったので、みんな左に動いた。しかしながら、なんとしたことか。この動きに遅れた。で、人々の後ろで 三脚を持ち上げたまま撮影。「あー、出てきた出てきた」「あーきれい」「この世のものとも思えないね~」、他、おもしろいギャクも飛んだ。夕陽のトンネル通過は5分ほど。興奮のるつぼ、カメラは、使い慣れない三脚がジャマになり、たのしいショーはあっという間に終わった。
龍郷 名前の由来
昔 「ヒヒキョ・ナガシマ」=火がつく島 と言い伝えられていた。それを、発展する魂をもつ「龍・辰」にしてはどうかと発案したのは、龍郷村に約3年潜居したことのあるあの西郷隆盛だという伝承がある、とういうことは、以前コノ記事(book P.16)を書いたとき学んだ。 龍の目に日が入り、島おこしに火がつくのか。話題は創るものだと、取材をして思った。かがんばなトンネルの竣工は1988年3月。それ以来夕陽を浴びてきた、かがんばなトンネルが、龍の目現象として、このように脚光を浴びるようになったのは、2,3年前からだという。新聞で紹介された写真がきっかけではないかという話を、現場で聞いた。