野に咲く名前を知らない(少しは知っている)小さな花 名瀬赤崎公園
♪ bgm Taki Rentaro 散歩
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ここからは、前の記事のつづきです。
春場所7日目
○里山×吐合(はきあい)● 寄り切り
50秒のやや長い相撲。
「里山にまわしを与えてはいけない」
突き押し相撲の吐合(はきあい)は、
最後までそう考えていた、はずです。
きょうは、それで疲れて土俵を割った、という相撲だった。
吐合は一見大きく、見えるが、里山より身長は低い
173cm 127kg
里山 177.0cm 123.0kg
動きながら離れて取りたい、吐合。
立合い、里山の当たりで、後ろへ跳んだが、
まわしは与えない。
「頭を上げない里山」
しぶとい里山、お互いまわしが取れません。
吐合、腕をとられ、不安定な体勢で、里山の差し手を防ぎます。
攻め手を欠き、
「がまんしたい吐合」
先にしかけてくるのは里山です。
「引けば里山がついてきます」
みごとな実況は岩佐アナ
この場面で吐合が引いたわけではない。
豊富な知識と経験で、状況の先をつたえます。
かゆいところに手がとどく、
打たなくてもひびく、
解説をリードする実況です。
しぶとい里山に対し、引くに引けない吐合、
最後は里山に左の下手を取られ、頭を十分につけられ、
攻め疲れ、息があがっている。思わず右足が土俵をわった。
学生横綱に輝き、幕下付出で2005年大相撲入りした吐合。
最高位は幕下5枚目(2005年7月場所)。
怪我になき、2006年11月場所で、戦後初めて幕下付け出し力士として番付外にまで陥落し、最出世をはたして、ここまでまきかえしている。
同じ近畿大出身で、土俵下で見つめる上林も十両復帰をめざし苦労している。
きょうの放送席の解説の若松(もと朝乃若)さんも近畿大出身で、放送と解説は吐合を中心に話がすすめられた。余談だが、近畿大といえば奄美では、マグロの完全養殖、「大卒マグロ」が話題をよんでいる。