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映画『西鶴一代女』監督 溝口健二 1952年

2021年12月21日 | 映画

西鶴一代女
The Life Of Oharu

原作は井原西鶴の浮世草子『好色一代女』
辞書を引くと一代女とは〘名〙 定まった夫も子もなく、自分一代かぎりの女。また、嫁入りしても子供のない女。

【一代男】とは自分1代だけで跡継ぎのない男。 「好色一代男」の略称。

アマゾンプライムビデオで溝口健二作品を集中的に見ることにしている。

Wikipedia『西鶴一代女』は、1952年(昭和27年)4月17日公開の日本映画である。児井プロダクション・新東宝製作、東宝配給。監督は溝口健二、主演は田中絹代。モノクロ、スタンダード、148分。
ヴェネツィア国際映画祭で国際賞を受賞しフランス・ヌーベルバーグの映画作家たちにも影響を与えた。

「世界のミフネ」と呼ばれた4三船敏郎が勝之助役で出ているがちょい役で、気づかなかった。それほど田中絹代の独壇場といった印象。

溝口監督のの得意とするワンシーン・ワンカットの長回しや流麗なカメラワークが随所で効果をあげた作品といわれる。やはり映像へのこだわりが伝わってくる。特にクレーンを使った俯瞰。
役者をセットの中に閉じ込めるのではなく、カメラは上下縦横、回転もして、その中で田中絹代が縦横無尽の活躍、一世一代の名演を披露したといったところだ。

「奈良の街外れの荒寺に老醜を厚化粧で隠した娼婦のお春がいた」通りすがりの男たちに誰彼かまわず「ちょいとお兄さん」と声をかけるが、誰も彼も顔を覗き込むや、けんもほろろに・・・。罵声にひるまず、こんどは左を通る男にすり寄るお春。御所勤めの経験もあり、殿さまの世継ぎまで生んだお春だが、次から次へと展開する女ゆえの転落人生。シーンもすごいが、↑ これはセットだろうか?モノクロならではの映像の迫力もすごい。 シーン1:54:15ごろ。こうした映像が随所に見られる。


監督 溝口健二
脚本 依田義賢

原作 井原西鶴
製作 児井英生

出演者 
田中絹代
山根寿子
三船敏郎

新東宝
配給 東宝
公開 1952年4月17日


上映時間 148分