琵琶湖に面した窓からは、町の明かりがなく街灯の明かりと、その明かりを浮かべた湖面が視野に入ってくるだけである。
大きくカーブした道路の明かりが湖面に投げかける明かりは、闇の町に少しだけ賑わいを添えている。
湖から目を右に移すと、暗闇の中に浮かぶ長浜城がライトアップして綺麗に浮かび上がって見える。豊公園の中にある秀吉の長浜城は、当時の城がどうであったのか、資料が少ないといわれているが、昭和に建てられた天守閣は、歴史博物館になっている。
桜の頃に来たときは、花見の人で賑わっていた。今、夜の闇は全てを包み天守閣だけ白く浮きあがっている。