カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

なら町 身代わり申

2005年05月07日 | ☆ ふるさと・大和


 
猿沢池に沿って、南にいくと古い町並みにはいる。






格子と木の枠、腰板のある家の作りは、わが町の、紀州街道の町並とよく似通っている。

家の造りはよく似ているけれど、全く違ったものをそこに見ることが出来た。
それぞれの家の軒先に吊るされた、赤と白の布で作られた3連か、5連のお猿さんである。
これと同じようなものを京都の路地裏の軒にも吊るされていた事を思い出した。
なら町のお猿さんは、「身代り猿」と言われ、「幸いを呼ぶ赤いぬいぐるみのお猿さん」として親しまれている。
身代り猿は庚申さんのお守りで、軒先に吊るして、家の中に災いが入ってこないようにとの、信仰から来た魔よけであると、資料館で知った。


資料館の前には、極めつけのこんな大きな「身代り申」と数多くの申のお守りが吊るされていた。
昔から伝えられた、信仰と結びつく町の人の暮らしがこのように残っているのがなら町の象徴のようであった。

コメント (14)
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