JRの電車がこの町から桜井線経由で奈良まで直通のがあると聞いたので、久しぶりにこれを使って奈良に行った。
県内は殆ど車を使っているが、大型連休の道路の混雑を避けるにはこれしかない。
奈良について、市内循環バスに乗るつもりだったが、売店の女性が、道が混んでバスもなかなか走れないらしいと教えてくれたので、三条通りをひたすら北に向けて歩いた。
学生時代、バス代を倹約するため、毎日歩いた道なので何かと懐かしい。
歩行者天国になっていたから、ずいぶん歩きやすかった。
猿沢池を右にする所で、左手に興福寺の五重塔が爽やかに晴れ渡った空に、水煙を届けとばかりに姿を見せる。
少し寄り道して石段を登り興福寺の境内を散策する。
もうこの辺りは、人でいっぱいであった。
木陰で休む人も多い。
春日大社の大鳥居の前に来ると、右折する車線は空いているが、大仏殿の方に左折する車は、信号が変わっても、動けない状態である。
なるほど、これでは、市内循環バスに乗って来るよりも、歩く方が、早いはずだ。
おそらく、県庁のある通りは、駐車場探しの車でいっぱいに違いない。
公共交通機関を使って、目的地まで歩いて、いい運動になったし、これから行く、春日大社神苑の藤が見ごろであったら満足である。