早咲きの藤が終わって、今は遅咲きが中心である。
私は、早咲きが好きで、今年もその頃に来たかったが、季節が一気に進んで、自然は待ってくれない。
若葉の方が目立って、房がやや控えめになってしまううので、勝手にそう決めている。所謂私流の好みである。
ところが、今年は、黒龍藤の八重咲きが見事である。
光の加減をうまく捉えられなくて、深い紫の重なりが、写せないのは、腕のせい。黒と名づけられたのは、きっとその紫の濃さにあるのだろう。影の部分が見た目の色だ。
源氏物語の紫の上を、この花に想う。八重の重なりは、光の君の紫の上への愛の深さかと・・・全て、勝手流解釈である。
藤園散策は、このような想像の世界を与えてくれるから好きであり、一人で歩きたい場所なのだ。
追記 バックの整理をしていたら、神苑内で貰ったパンフが出てきた。
黒藤⇒八重黒龍藤・最初の記事を改め。