昨日は母の日。
「おばあちゃん、今日家にいる」
「どこにも行かないよ」
「そしたら、１０時半頃にそちらに行くわ」
「おにぎりもって行くから、お昼の用意はしなくて良いよ」と娘。
約束より早く着いた娘たちが、ピクニックに誘ってくれた。
車で１０分くらいの市内にある栄山寺に行くことにした。（写真は栄山寺境内）
境内での飲食は禁止の立て札があった。これはいつの頃からだろう。
昔は低学年の遠足の定番の場所で、ここでお弁当にし、遊びも自由であったのだが・・・
道路を隔てた下が、川である。吉野川の上流に当たるが、ここは大きな岩があり深くなっているので、表面は流れているように見えないくらい静かな川である。通称音無川と呼ばれている。
中学生の頃まだ学校にプールが無かったので、高校のプールを借りて水泳部は泳いでいたが、夏の合宿は、この川原にテントを張り、向こう岸の岩から岩の３０mくらいを、水泳部の練習場所にしていたことがあった。懐かしい川である。
カヌー遊びの若者もおり、緩やかな流れは上りも楽のようで、行き来をして結構練習用にもなっているようだ。
帰るらしい若者がカヌーを担いで川から上がってきた。
この岩場の平らなところを見つけ、娘と孫の作ってくれたお弁当でお昼にする。
心地よい風と、緑に包まれた対岸の景色、深い川のエメラルドグリーンを見つめながら、娘夫婦の思いやりと孫のおしゃべりが、お弁当を一層美味しくしてくれた。
母の日の、思いがけない、大阪からの出前ピクニックのプレゼントに、あり難く幸せな日となった。
