カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

高取城址・石垣・マムシソウ

2005年05月17日 | ☆ ふるさと・大和

今回の吉野路探訪会のコースは約8キロ。
そのうち上り2キロ、下り2キロが、山中の急なハイキング道と資料に書かれていた。
毎日のウォーキングが6キロなので、ややしんどいかなぁと覚悟。
急なハイキング道、これは、かなりしんどい思いをした。
参加者は大体似た年齢の仲間同士だ。
初めは賑やかに話し合いながら登っていたが、次第に無口になる。
スローペースになってくるが、皆がそうなのでマイペースを維持しながら、しんどさもまた楽しの気持ちはずっと続くのが不思議だった。


山道の所々の開けた場所に古い石垣がある。
その度に今石垣のみ残っている場所に築かれていた城の建物はどんなものだったか想像するのも楽しい。
石垣の上にめぐらされた土塀もあっただろう。


本丸に大小の天守閣を築き、多門を連ね櫓を建て典型的な山城を構築しながらも、平城の美観も整えた、要塞堅固な城であったとの資料や説明で、この山全体が立派な要塞であったことが、偲ばれる。
石垣しか残ってはいないけれど、幻のように自分の中に高取城を自由に描く。今、自分が険しい山中ににいるのが喜びになる。


石垣に添うように見たことのない草なのか、花なのか分からない植物を目にした。
道の反対側にも生えている。あたり一面に群生している。
近くにいた人に尋ねたが、皆「なんやろか」 「変な形やなぁ」言いながら余り気にすることなしに先に向かった。
帰って調べよう、そう思って茎も撮った。

花らしい付け根の部分は、灰色なのに、下に行くにつれて、白とグレーの斜め模様になっている。
なんだか不気味だ。
こんな特徴のある植物なら、きっと知っている人がいるだろうとそこを離れた。
砂防公園で、最後の休憩の時だった。
一人の男性が、「山で咲いていた花ね。あれは、マムシソウって名前ですよ」と教えてくれた。
皆より遅れて、草花にカメラを向けていた私に知らせてくれた親切が嬉しかった。

なるほど、蛇の鎌首をもたげたような形の花と縞々の茎。なんとなく不気味植物だった。
(切花 シラユキゲシ)



コメント (17)
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