カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

靈山寺薔薇園・・・アンネの想い出

2005年05月22日 | ☆ ふるさと・大和
薔薇園には、アーチがあり、棚があり、ポールがあり、塀がある。それらはこの花園を立体的に演出している。





散策の途中思わず足が止まった。
引き寄せられるように近づいたのは、プレートに「アンネの想い出」と書かれた文字を見つけたからだ。

丁度この日の朝のテレビで、何処かの(見るともなしに見ていたので、はっきりしない)薔薇園で、「アンネの薔薇」が咲いたことを報じていた。
花の一つ一つにプレートがあり、花の名前と作出国が書かれているが、名前よりも、美しさを愛でる感じの見方をしているのが常である。余程印象に残ったのしか名前は記憶しない。


この花は、蕾の時は朱色で開き始めると内側から黄金色に変わり、開花してしまうと赤い花になるというように、花弁の色が変わるとテレビで説明をしていた。よく見ると3色の花が一株にあるように見える。

 アンネ フランクの日記を読んだときの感動と衝撃は、忘れられない。僅か15歳9ヶ月で、ナチスによるユダヤ人大虐殺で短い一生を終えた彼女がつけていた日記の中に、
「もし神様が、私を長生きさせて下さるなら、私はつまらない人間で一生を終わりたくありません。私は世界と人類のために働きます。」あの隠れ家での苦しい暮らしの中で、少女が心から平和を願った言葉である。
アンネはとても薔薇の花が好きだったという。アンネを偲んでベルギーで栽培された、四季咲きの香り高い薔薇が「アンネの形見のバラ」として、ここにも咲いている。アンネの願いや思いがこの花を見るとき甦り胸が熱くなった。


コメント (8)
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