カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

山中の大停滞

2006年08月02日 | ☆ ふるさと・大和

「土日は避けたほういいよ」
「まして、夏休みの土日だから」
孫たちの行きたい天川村洞川行きの話をした時、息子にそう言われた。
しかし、彼女たちの滞在日程と、天気予報を見ると、土曜日しかない。

渋滞を覚悟して出かけた。
対向車線のある道から、カーブミラー頼りの車線の山道に入った。
れっきとした国道だが山間部にはこのような道幅のところが多い。
所々に、待避して対向車を交わせるようになっているので、渋滞は覚悟で、ゆっくりした時間帯を取っていた。



右側は山の斜面を固めたコンクリート壁だ。
左は谷川の流れである。ガードレールも所々にしかない。
ここに来て、車の流れは停まってしまった。
対向車の全く来ない時が続いて、おかしいと思ったドライバーが車の中から出てくる。
偵察隊のように若者が、ずっと先のほうまで歩いて様子を見に行った。
サイドミラーには、後続の車の人達も、車外に出て話しているのが見える。

暫くして戻ってきた若者曰く。
「あかんわ!バス同士3台ほど対向できない。向こうがバックを始めたけど、後ろに続いている車が多いので、難儀しとる。あっちが動くとこちらのほうが先に行けるかも・・・」

まず思ったことは「あぁ良かった。こんなカーブのところでバックはかなわんなぁ~~」
向こうが下がってくれてよかった。

ガイドさんが歩いて車の状態を見に来た。
「済みません。もうすぐ、動けそうです」
お気の毒としか言いようがない。あなたが悪いわけじゃないのにね。」といいたい気持ちである。
やっと、向こうからバスが見え、この狭いみちをすれすれに対向できほっとする。

対向車の列も長い。よくバックしてくれたものだと感謝する。

この先は、スムーズな走りが出来た。



コメント (12)
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