今頃になって、年の瀬の記事をもちだしている。
昨年末ずっと忙しい日が続き、年賀状に取り掛かったのも、30日だった。印刷しながらこれはきっと元日には届かないだろうなぁと、・・・。まぁ出さないよりは、遅れてしまっても年賀のご挨拶だけはしておこうとの思いだった。
印刷を終えて、郵便局まで運動を兼ねて歩いて出かけた。
夕日を浴びながらせっせと歩いていると、今まで家に閉じこもってパソコンや印刷機と格闘していた疲れがどこかへ飛んでいくようでいい気分の歩きとなった。
駅の陸橋を渡るときホームに万葉のラッピング車両が停車中であるのが見えた。
五條駅に立ち寄ってこの電車がすぐ出発するのか尋ねてみると、暫く停車しているとのことだったので、ホームに入れてもらって万葉の四季の詠を、読みながらカメラに収めた。
ホームで撮らせてもらってから、郵便局に行く前にもう一度陸橋に上った。落日の中のまほろば号を2両とも全容を撮っておきたかったのだ。
ラッピングカーが好きだとかというのではなく、この町を走るまほろば号が、和歌山線を走り高田からまほろば線(以前は桜井線と呼ばれていた)となり奈良に至るまでの途中の夕暮れ、余り乗客のない年の瀬の寂しい駅に停車しているのが、忙しい年末苛々した気持ちでいたのが、癒されるような安らぎを与えてくれる存在となった。
上り列車を見送った後、今度はゆっくり陸橋を下り郵便局へ行った。
3ケ日の間に着いてくれればいいがと思いながら、「ありがとうございます」と丁寧に迎えてくれた局の人に「お願いします」と元気よく応えて帰って来た。
もっと早く計画的にしなければと反省しながら、夕日が西の山に入るまでに、足早に坂道を歩いた。