又兵衛桜が咲くころに宇陀へ来ると、森野旧薬園を訪れます。今年は「花の木」が満開の時に出会うことができました。店舗の裏山全体が薬草園になっていて、主な薬草151種を含めて約250種の薬草や鑑賞用植物が生育しています。だからどの季節に訪れても何かの花に出会える楽しみがありますし、名札をつけてくれていますので、植物や花に興味のある人の貴重な薬園です。
花の木の間には宇陀の町の甍が美しく望めます。坂を上るのに足元に自信がなく、立ち止まっては町を見下ろしていました。
花の木は周囲2,5m・高さ25mあるそうです。入園の時貰った栞には愛知県の限られた湿地に自生。氷河期を生き延びた化石植物で北米に近縁種アメリカハナノキ隔離分する。このように記述されていて、いかに貴重な樹木であるかがわかりました。それゆえに、天然記念物に指定されているのが理解できます。
この説明板があったので、帰ってから「季節のはな300」で「花の木」を検索してみました。別名「花楓」がお似合いの木であると思いました。
楓(かえで)科。
・学名
Acer pycnanthum
Acer : カエデ属
pycnanthum :
密に花のある
Acer は「裂ける」という意味の
ラテン語に由来。
切れ込んだ葉っぱの形から。
・中部地方の山地の
湿地などに生える。
・愛知県の県花。
・春には新葉がきれい。
赤い目立たない花も咲く。
この花が美しいので
「花の木」になったとのこと。
オーソドックスな名前♪
・別名
「花楓(はなかえで)」
森野旧薬園の表通りから見上げるような位置に、花の木が今花盛りであるのがようわかります。
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