真っ青な空にいい風を受けて鯉のぼりが泳ぎ始めました。
この町を東西に流れる吉野川(紀ノ川)の河川敷に立ち上る、ポールの先に泳ぐ鯉のぼりは、この町の春から初夏にかけての風物詩です。
川を渡るのは旧五條町と旧野原町を結ぶ大川橋です。
川面がキラキラと輝いているのは太陽の光の降り注ぐ、好天気に恵まれた日だからです。なかなかこんなに青い川と光る川面を見ることが少ない気まぐれな日が明日から又続きそうです。
この川は私の子供の頃の水泳の練習場のようなものでした。川筋で育った子供は大抵泳げるのはこの川のお蔭でした。オリンピック選手も何人か育ちました。プールのなかったころには、自然が選手を育ててくれたとも言えます。
今では遊泳禁止になっていますが、それぞれの家庭で、男児誕生した時そのお祝いに親元から立派な鯉のぼりが贈られてきたものです。子供が大きくなり鯉のぼりも立てなくなった家で、しまわれたままになっていた鯉のぼりが、実行委員会の方に寄贈されたりして次第に多くなり、吉野川河川敷の鯉の賑わいに代わってきました。
お天気の良い日には、空に鯉のぼりが泳ぎ、河川敷の芝生にはその影も泳いでいます。そして街中にも心地良い風が吹き抜けていきます。
早起きして日の出の頃にこの鯉たちの泳ぐ吉野川の様子を撮ってみたいと、常に思いながら時間的には無理なので諦めています。
上野公園のトリムコースのように、ここでもウォーキングコースの青いコースの目印が、西へ西へと伸びて堤防の上と河川敷を回るようにもなっていますが、夏には影がないので暑そうです。春や秋には時々ここの歩きに来ることもあります。
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